廃墟– category –
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カーリットの森
かつて、横浜市保土ヶ谷区に「カーリットの森」と呼ばれる場所があった。カーリットとは、過塩素酸アンモニウムを主薬とした爆薬の一種でここには、その製造・開発を手掛ける日本カーリット保土ヶ谷工場があった。 事の発端は、小学生の頃から気になってい... -
return to nature
目の前に立ちはだかるその廃墟は・・・ ・・・眩いばかりの緑に包まれていた。 木のゲートをくぐると、凝った意匠の建物が姿を現す。 眺めのいい大広間の朽ちた床面に目を落とすと 腐った畳を栄養分に小さな萌芽が芽吹いていた。 明かり取りのような開口部から陽... -
錆色アーキテクチュア
団体客向けに特化しすぎ、需要の変化に対応し切れず旅館の廃業が続く斜陽の温泉街へ。 なかんずく斜陽化の甚だしいこの界隈には営業中の旅館がほとんど残っていない。 廃墟では人がいる気配が最も怖い 未だに消費自粛ムードが払拭されない平日の昼間だとは... -
軍艦島カタルシス
嘗て、戦後日本のエネルギー供給が石油に取って代わられる前日本経済、日本の高度成長を支えたのは黒いダイヤと形容された石炭だった。国内随所に炭鉱は掘られ、炭鉱を中心に鉄道が敷設され炭鉱町が形成された。炭鉱町には鉱夫とその家族が暮らし、たくさ... -
obsolete road #01
勾配を登り詰め、後ろを振り返ると、真正面にみなとみらいが見えた。 予想しなかった風景。まるで設えたような構図と陰陽のコントラストに、思いがけず出会えた。 背後には、三浦半島がなだらかに続く。 今にも泣き出しそうなあいにくの天気の下、ツーリン... -
廃道ナイト
その存在意義を無くし朽ち捨てられた道、「廃道」が気になっている。 それまで、そこまで興味がなかった、というよりも意識しなかった廃道を意識するようになったキッカケとなったのが「山さ行がねが」というサイト。 今回は、そのオフ会であるトークショ... -
足尾へ
流行りのように叫ばれる環境問題、もとい「環境ビジネス」に食傷気味の昨今日本の公害問題の原点と言われる足尾銅山へ足を運んだ。 通洞駅から遠望できる鉱滓ダム「簀子橋堆積場」には、鉱毒を含む赤褐色の水が貯められ一部では「伝説の赤い池」と呼ばれて... -
光と影の回廊
ブログを通して知り合ったまるさんに同行し、廃墟へ撮影に行ってきた。 自分は基本的に、歩きながらスナップ感覚でどんどん写真を撮って後から、化粧のようにちょこちょことレタッチを施すのだけれど銀塩モノクロ使いのまるさんの撮り方は、じっくり光と影... -
追悼 駒ヶ岳ケーブル
廃止以降どうなっているのか、インターネット上を探してもほとんど情報が流れていない駒ヶ岳ケーブルの現況を知るため現地調査をしてきた。 過去の写真も織り交ぜながら写真中心でいきたい。 駅へのアクセス路、駒ヶ岳道路は例によって車両通行止の標識と... -
目的地 ロープウェイ廃駅
休止中だった三峰ロープウェイが廃止され、じき取り壊されるらしいということで企画されたツーリングのお誘いが掛かり、秩父まで行ってきた。 大輪駅の入口は唐突に現れる 入口を下ってゆくとすぐに荒川を渡る。 階段を登ると見えてくる山麓、大輪駅の雰囲... -
雲上の楽園
一気に展望が開け、カーブの先にはアスピーテラインの玄関口、緑ヶ丘が見えた。標高1000mを超える台地の中ほど、色彩に溶け込むようにそれは林立していた。 旧松尾鉱山。 脇を道が通っているにも関わらず、なぜかそこだけスノーシェルターで覆い隠され気を... -
東京湾要塞島
昨晩、ネットで軍艦島について調べていたら、無性に島に行きたい衝動に駆られ大人になってからちゃんと行ったことのなかった「猿島」へ行ってみることにした。 8時30分出航の始発便に間に合うように国道16号を快走し、10分前に三笠港着。猿島までは往復120...
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