ありがとう、岡ビル百貨店

2021年5月31日を以て、愛知県岡崎市にある岡ビル百貨店が閉店したと耳にした。
名鉄東岡崎駅の駅ビルでもある岡ビル百貨店。
いっときは愛知県に住んでいたこともあり、ひときわ異彩を放つその存在は気になっていた。

しばらく前に訪れた写真があったので、記事にしてみよう。

東岡崎駅のバスターミナルは、頭端式。

近距離遠距離問わず、ひっきりなしにバスが出入りするレトロなバスターミナルも、
再開発に伴い、いつまで残っているか解からない。

自動ドアと天井の立て付けがずれている。

これが正面エントランス。
バリアフリーなんて意に介さない硬派な雰囲気。
おしゃれな照明もなく、剥き出しの直管蛍光灯だ。

エスカレーターなんてありません。

駅ビルの2~3階が岡ビル百貨店。
3階への入口には昭和な看板照明が灯り、独特な雰囲気を醸し出す。
バッグス・バニーにそっくりなうさぎがお出迎え。

看板もひとつひとつが味があって良い。
家康公史跡巡りのお帰りには~、のフォントもとても好みだ。

この時は、それでもまだ書店などの大型テナントが入っていたため、それなりに活気があって、
昭和で時が止まったような店舗が多かったが、高齢者の方であれば使いやすいと思えた。

食事処も何店舗か営業しており・・・

残念ながらお休みでした。

手作りの店キッチンこもは、味が良いことでも知られていたよう。

広く取られた窓枠。意匠も素敵です。

ただ、やはり空きテナントも目立っており、ガランとしたフロアには先行きを不安にさせるものがあった。

岡ビル百貨店を後にして、東岡崎駅に降りましょう。
いつからあるのだろう、レトロな看板が送り出してくれます。

63年の長きに亘る営業を刻む外観。
リノベーションの流行も定着した感がある昨今、テコ入れできたのではと思っていたけれど、
ここまで老朽化が進んでいるとやはり再開発が無難なのだろうと感じた。

「ル」が切れちゃってます。

電飾看板。
レトロでいいなぁ。

ありがとう、岡ビル百貨店。
訪れることができてよかった。

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする