堤防沿いの道を走り切り佐原の町に入ると、ガラリと雰囲気が変わった。
小野川沿いには柳が立ち並び、風情のある小江戸と呼ばれる古い町並みが広がる。
駐車場にカブを停め、カメラ片手を町歩き。
小野川を挟んだ対岸からの家並みを撮ると雰囲気よく撮れると気づきシャッターを切る。
佐原は、伊能忠敬ゆかりの地。
古い町並みの中ほどには旧宅や伊能忠敬記念館が立地し、その業績の一端に触れることができる。
登録有形文化財の中村屋商店。
現在は、佐原商家町ホテルNIPPONIAのフロント兼ダイニング棟となっている。
千葉でうなぎといえば成田が思い浮かぶが、ここ佐原でも名物なようで鰻屋が散見される。
中でもうなぎ割烹山田は有名店らしく、夕食時の開店30分前2番手で並んだそばから行列が延びてゆく。
じか重(3,400円)は、備長炭で香ばしく焼かれた甘く濃い目のタレが絶品であっという間に平らげてしまった。
さて、もう少し町を散策しよう。
千葉県では一部にイロハ地名が残っており、ここ佐原も中心街は「千葉県香取市佐原イ」である。
古い商店を改装?立て直し?したような新しいが趣きのある飲食店も見かける。
小堀屋本店。
前回佐原を訪れたときは、こちらで黒切り蕎麦をいただいた。
日高昆布が練り込んである真っ黒な蕎麦で珍しい。
与倉屋大土蔵。
明治時代に建てられた大土蔵で、この雰囲気を活かしてコンサートなども開催される。
甘味いなえ。
事前にネットで調べておいしそうだなと思っていた宇治ミルク金時(800円)は、頬が落ちるほどおいしかった。
とても心地がよくて、いつまでもいたくなる。
こちらの並木仲之助商店では、焚かれていたお香を購入。
大発のポケット丹花特選というお香で、仄かに薫る程度に焚くととっても風流だ。
至るところで見かける佐原商家町ホテルNIPPONIA。
各地で古民家をリノベーションして宿泊施設にしているバリューマネジメントという会社が手がけているそう。
ずいぶん長いこと滞在しているが、今日は徹底的にのんびりすると決めている。
日が落ちてゆく光景もまた格別だ。
続く。
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