欧州一人旅 アルザス博物館篇

アルザス地方の家庭で使われていた伝統的な生活用具等を展示・紹介している
アルザス博物館(Mesée Alsacien)は旧市街と川を挟んだ対面にある。

最初はそれと気づかず通り過ぎてしまったが
写真だと別棟に見える3棟の建物がアルザス博物館だ。

ロッカーがカラフルでとてもおしゃれ!

入るとまず、ロッカーに荷物を預けるように言われた。
ロッカーの鍵を受付に預け、入館料4ユーロ(約450円)を払う。

入口には、よくテーマパークにあるような押し回し式のゲート。
専用のコインを入れるよう表示があったけれど、貰った記憶がない。
受付の女性に尋ねると「ロッカーの鍵と引き換えに確かに渡した」と強く言われ

「渡しました!」
「貰ってないです!」
「渡した!」
「貰ってないッ!」

の押し問答になっているところに、上司らしきおじさんが登場。

「どうぞ。いいですよ!」

と通してくれた。

おじさんに感謝。
女性は納得が行かないという顔をしていた。

・・・その夜、宿で着替えているとズボンのポケットから出てきました、コイン。

本当にすみませんでした!

順路に従って進むと、アルザス地方の伝統的な民家を再現した部屋が続く。

童話の中から飛び出してきたようなインテリアや展示物がとにかく新鮮で
冗長になりがちなこの手の博物館において、一時も飽きさせることがない。

この博物館、間口は狭いがウナギの寝床のように奥が深い。
吹き抜けの中庭に沿って通路が重なり、複数の建屋が繋がっている。

アルザスの伝統的な仮面かな?

アルザスの民俗に関して予備知識なしで入館したものだから
展示物を見るがまま感じたままに、うなづきながら進む。

中庭の隣には、壁を隔ててもう少し小さな中庭が。

来館客がほとんどいないので、いないと思って次の部屋に入ると
横に学芸員の方が座っていて、何度か声が出そうになった。

皆さん、椅子に座りながら本を読んでいることが多かったけど

あの・・・
ここで働かせてくださいッ!

こんなよい雰囲気の職場で働けたら本望だよ。

ここは、薬を調合する調剤室?
トカゲの干し物やら何やら怪しげな材料が置いてある。

何度見ても、この中庭はいいね。

敷地は広くないのに、複雑な造りのために部屋が幾つもあるように感じる。

これでは迷子になってしまいそうだ。
いや、むしろ迷子になってしまいたい!

出窓からはちょうどノートルダム大聖堂が望める。
この出窓のとこが座れるようになっていて、街行く人をぼんやりと眺めた。

建物の奥まで進んで通路奥の扉を開くと、螺旋階段が登場。
これを登って上の階へ行く。

さらに奥へ行くと、通り手前の建屋を出て外のテラスへ出た。
その後ろに建つ建屋に入り、通路脇の部屋の扉を開くとどきっとした。

たまらない。

来館客がほとんどいないことと、部屋の扉を閉めれるのをいいことに
この薄暗く居心地のいい部屋の雰囲気を心ゆくまで堪能してしまったよ。

最初の建屋に戻ると、中庭全体を俯瞰することができた。

登り切ったので、どんどん降りよう。

中庭を横断し、また違う建屋へ入ると地下に続く階段があった。
細かい展示物は忘れてしまったけど、ワインセラーのようなとこだったと思う。

アルザス博物館はさながら迷宮博物館ラビリンス
ここだけで確実に半日は潰せる自信がある。

また行きたくなってきたよ。

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