台湾ノスタルジア 高鐵篇

台湾へ2年ぶりに行くことができる。

とりあえずのところ航空券と宿は押さえてあるけど、それ以外ほぼ未定。
はじめての海外ひとり旅なので、事前にしっかり計画を立てないとと思いつつも
いつもの悪癖で、決めようと思ってるうちに前日というか前夜になっちゃったね。

まあいっか。

成田空港から飛び立ち、雨降る気分の晴れない天気だったけど厚い雲を突き抜けると青空。
前回ですっかり気に入ったチャイナエアライン。
かなりおいしい機内食を食べ、時計の針を1時間遅らせると、ほどなく降下開始。
眩いばかりの青空と別れ、また厚い雲の下へ。

どんよりとした台湾桃園国際空港(旧中正国際空港)へ無事着陸!

前回は、添乗員がすぐに案内してくれた空港からの道のりも今回は自分が頼り。
バス乗り場が解からず、早くも空港のロビーからさまようことになった。

迷ってるのがはたから解かるほど、頼りなげにふらふらしていたので
タクシーのおっさんの呼び込みがなかなかに激しい。
しかし、今回は出来る限り公共の交通で移動しようと心に決めていたので
“No, Thank You.”で凌ぎ、何とか高鐵桃園駅行のバス停を見つけた。

台湾の通貨NT(ニュー台湾ドル)は、×4で日本円とほぼ同じになる。

2020年10月現在、×3.65で日本円とほぼ同じです。

桃園から台北まではNT125(約500円)、所要は20分だ。

輸出が初の新幹線技術なだけに、期待に胸膨らませていたものの
いざ乗ってみると何のことはない。拍子抜けするほど新幹線。
カラーリングと細部が若干違うだけで、内装も走りも700系と同じ。

スムーズな加速と揺れも騒音もない走りは、日本から離れても健在。
海外で当たり前にこのクオリティを維持するのは、たいへんなことなんだろう。

違うのは、外を流れる景色が南国なだけ。
改めて、ここは日本じゃないぞ、と思うと感慨深い。

台北駅の地下街にあった吉野家で試しに牛丼を食べてみた。
こちらも日本とまったく同じお味。
なかなか台湾に来たという実感が沸いてこないよ。

士林駅にほど近いゲストハウス、パピヨンステイが今回の宿。
ドミトリー(相部屋)で予約してたけれど、個室のシングルに変更。
3連泊でNT1950(約7800円)とリーズナブルだ。

はじめて尽くしでちょっと疲れたので、少し仮眠することにしよう。
夕方起きると疲れはすっかり取れ、ぼーっとしていた頭が覚醒してくる。

ああそうか、台湾にいるんだ。

夕飯と観光を兼ねて、隣駅の士林夜市へ出掛けよう。
外に出ると、日本と同じ夕飯の支度をする夕暮れ時の匂い。

これ、この懐かしくて不思議な感覚。
日本と似てるんだけど違う、この感じがたまらなくいいんだ。

士林夜市は相変わらずエネルギーに満ち溢れてて最高に楽しい。
豪大大鶏排には大行列が出来てるし、学生グループが至る所にいて
おしゃべりに花を咲かせながらフライドチキンをパクついている。

出汁が効いた牛肉麺とタピオカパールミルクティーで満腹。
ひとり旅だと種類を食べられないのが残念ね。

食後は、若者で賑わう夜の町を散策。

20時過ぎなのに昼間の竹下通りみたいな人出だよ。
いつ眠るんだろうか、この町は。

もう日本と変わらないや。若者は。
オシャレだし、スタイルも日本人よりいい人が多い気がする。

2年前より進化したMTRは、バスと鉄道共通で使えるSUICAのような非接触カードが普及していて
大半の人はそれで改札を抜けている。
カードを持っていない人は、ICチップが埋め込まれたトークンと呼ばれるコインを利用する。

石牌駅で降りて、バスで紗帽山温泉へ向かった。

台北では、食事処と温泉が一緒になった、温泉入っておいしいもの食べてという温泉施設が流行っているようで
その中でも、紗帽山温泉にはそのような温泉施設が集まっているらしい。

大半の温泉が日式と呼ばれる日本風のスタイルを採用しており
今回は、その中でも特に日本風の川湯温泉養生料理に行ってみた。

いや、これはもう日本だね。それも古き良き日本だ。

お湯も青湯と呼ばれる薄い硫黄泉でとってもよかったな。
カランの前に座って、身体と髪をゆっくり洗ってるのは自分くらいで
台湾人は、立ちっ放しでチャチャッと身体を洗って後はざっぱんざっぱん湯を被り、サウナへ出たり入ったり。

徴兵制があるからなのか、体格いい人が多かったね。
あと、皆さん総じて体毛が薄い。

湯に浸かりながら、じっくり観察してしまった(笑)

続く。

2020年現在、パピヨンステイはほとんど情報が出てきません。
公式サイトもアクセスできず、営業していないのかな?

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