初學者的台灣 濂洞篇

九份でゆったりとした時間を過ごした後、まだ時間があったので
るるぶ台湾に「俗化されていない」と紹介されていた廃鉱の町、金瓜石まで足を延ばすことにした。

金瓜石に行くには行きに乗ってきたバスに終点まで乗ればいいはずなので
九份老街のバス停にやってきた金瓜石行のバスに乗り込んだ。

途中、台湾の大学生グループに話し掛けられ、終点までは15分と教えてくれた。
バスは細い山道をくねくねと走り、しばらくすると小規模な集落へ入って行き
車内は運転手と乗客がおしゃべりに花を咲かせ、まるで遠足のようなテンションに。

集落を抜けると急に車窓が開け、遠くに海を望む雄大な風景へと一転した。
やがて、バスは黄金瀑布という滝の前で停まり、件の大学生グループが降りたので勢いで一緒に降りた。
が、ここは間違いなく金瓜石の集落じゃないな。

大学生グループに、ここはドコだか聞こうと思ったけれど別にどこだっていいや。
目の前に広がる素晴らしい風景に興奮し、とにかく散策開始!

廃鉱の遺構が異様な風景を醸し出すここは、濂洞(水湳洞)という場所だった。
金瓜石は、どうやらさっき通り過ぎた集落だったらしい。

後から知ったのだが、この廃鉱は日本統治時代に開発された金鉱の名残で
九份や金瓜石、そしてこの濂洞には、かなり大規模な鉱山があったようだ。
金鉱の周りには、日式家屋(炭住?)が建ち並び、神社もあったらしく
コンクリート遺構もよく見ると当時の日式な建築様式だと伺い知ることができた。

途中、遥か山の上まで這うように続く長大なコンクリート管を見付けた。
巨大建築に背筋が寒くなるような恐怖を覚えながらも、頭を突っ込み中を撮影。
ヒュ~と、風が遠くから吹いてくるのを感じる。
どうやら、操業時に出る煤煙や有毒ガスを遠くに排気する為の排気管だったらしい。

濂洞の集落は寂れていて、美しい炭鉱町のあるべき姿にため息。

川の水(鉱水)には鉄分が多く含まれているのか、川底や石が真っ赤だ。
この緑は、銅の成分だろうか。

濂洞の風景は、まったく予備知識がなかっただけに最高の収穫だった。
バスを乗り過ごさなかったら、きっと一生来ることはなかったんだろう。

1989年までは、この集落の麓の濂洞駅まで深澳線が通っていたらしい。
金瓜石の黄金博物館には寄れてないし、十三層選礦場も見れていないしやり残したことが多すぎる。
九份とあわせて、再訪を誓う。

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