キャンプ道具一式をスーツケースに詰め込んだのは正解。
手に提げたら、かなりしんどかったに違いない。
以前、実現させたいと宣言したプラン。ようやく実現する時がきた!
病院の待合室のような調布空港ターミナルに乗客が三々五々集まり始めると
ほどなくひとり一人名前を点呼され、診察よろしく搭乗手続が始まった。
運賃は13700円と、手荷物の重量超過料金2000円。手荷物はテント。
なるほど、安く済ませたいこともあって野営を選んだけどこういうオチか(笑)
サッシ戸をくぐれば、そこがエプロン。
島まで連れていってくれる新中央航空の主力機ドルニエまでは歩いてアプローチ。
飛行機をここまで間近で見たのははじめてかもしれないな。
ドルニエは、プロペラカフェの前を通り過ぎ滑走路へ向かう。
レシプロ機に乗るのもはじめてだけど、想像していた以上の加速!
ぐんぐんと速度と興奮度が上がって、飛んだぁあん!
気持ちがいい!
眼下に見下ろすよみうりランドはまるでミニチュアだ。
東京って意外と緑が多いんだなぁ。
なんて思っている間に、もう海岸が見えてきた。
この線形は、由比ガ浜だね。
旅客機は普通、計器飛行(IFR)と呼ばれる計器頼りの航法で飛ぶので
目的地まで一直線ではなく、基地局経由で遠回りをする場合があるけれど
この路線は、目視が頼りの有視界飛行(VFR)で飛行するため
目的地へのルートが一直線になり、所要時間が短いらしい。
その代わり、欠点は悪天候に弱いところだ。
雲間に江ノ島が見えた。
湘南海岸がずっと向こう、小田原まで続くのが見える。
三原山は雲をまとって、まるで竜の巣だ。
新島が見えた!
これが島の中心部、本村(ほんそん)集落。
新島空港は、山に挟まれているので通年気流が良くないらしい。
確かに着陸前はふらふらと流されて、大丈夫?と思ったけれど
グイッと強引に体形を直して、衝撃もなくタッチダウン。
うーん、お見事!
着陸後の間隙を突いて、コックピットにアタック!
格好いいね。職人の仕事場だ。
ドルニエありがとう!
さぁ、日常からトリップしてきたよ。
これから新島を堪能しきろうじゃないか。
続く。
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