翌朝、目覚めると外が明るいので晴れてるのかと思い襖を開けると、雪国だった。
雪を見たせいですっかり興奮してしまい、7時にもならないのに外へ繰り出した。
郡上八幡は規模は小さいが盆地になっていて、四方を山に囲まれている。
その山々に雪霞がかかり、まるで粉砂糖をまぶしたような美しい光景が広がっていた。
まだ目を覚ましていない静かな雪の町を、ひとり歩いていて再認識。
本当にこの町の雰囲気が好き、と。
雪こそ降ってはいるけれど、時折日差しが顔を覗かせる。雲自体は薄そうだ。
それにしても、まさか一夜にして雪がこんなに積もるとは思っていなかったな。
雪道には向いていないスニーカーで来てしまったので、滑って転びそうになる。
ユースホステルに戻り朝食を食べ出発。また来ます、お世話になりました!
城下町センターに新岐阜行の高速バスが到着し、郡上八幡を後にした。
岐阜はうっすらと雪が積もっていたけれど、名古屋まで来ると快晴。
ここまで来ると、天候ががらりと変わる。
名古屋駅は、JRセントラルタワーなぞが建っていて、近代的な雰囲気に驚いた。
名古屋にきたことだし、名鉄百貨店にある山本屋総本家で名物味噌煮込みうどんを食べる。
頼んだのは、ご飯とお吸い物と漬物がセットになった煮込うどん定食(1292円)。
こってりとした渋い味噌で煮込んだアツアツで固めのうどんは、本当においしかった。
さらに、名古屋から数駅先の熱田で下車し「あつた蓬莱軒」に寄る。
趣がある門構えと歴史を感じさせる造りの蓬莱陣屋は、料亭のような作り。
この店が発祥とされるひつまぶし(2415円)を注文する。
ひつまぶしとは、うなぎの蒲焼を1cm幅ほどの短冊に刻んで
お櫃に入ったご飯の上に乗っけた名古屋の名物料理だ。
これには食べ方があって、まず杓文字で十文字に4等分し、
1杯目は、そのままの味を愉しむ。
2杯目は、薬味を添えてまた違う味を愉しむ。
3杯目は、だし(または茶)でお茶漬けにして愉しむ。
4杯目は、自分の好きなように食べる。
とされている。
口に含んだ瞬間、表面はパリッとしていながらふっくらとした蒲焼に思わずため息。
炭を使っているせいか普通の蒲焼よりも香ばしく、予想よりおいしい。
次は薬味を添えて食べてみる。意外にも、全然違うあっさりとした感じになる。
期待していたお茶漬けは、蒲焼のタレでだしが香ばしい風味となり美味。
最後に改めてそのままを食べてみるが、蒲焼のレベルが高いせいか結局これがいちばん!
最後のイペントを終え、後はひたすら鈍行を乗り継ぐ。
静岡県が長いんだよなぁ(笑)
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