木曽駒クライマーズハイ

衝動を抑え切れず、気づけば信州へ向かっていた。

茅野から杖突峠を越え、高遠へ。
ドライバーズハイ状態でどんどん進む。

衝動的に思い立った木曽駒ケ岳(標高2956m)への単独行。
標高2560mの千畳敷カールまでは、黙ってても駒ヶ岳ロープウェイが運んでくれるお気軽登山だ。

始発前にも関わらず大賑わいの菅の台バスセンターから先は
ロープウェイしらび平駅までの路線バスに乗り換えなければならない。
ここから先は、一般車乗り入れ禁止なのである。

かつて訪れた時に、この路線バスが凄かったという記憶が残っていた。
ずいぶんと前だし、記憶が大袈裟になっているんだろうと思っていたが
決して小型とは言えない路線バスが、林道と何ら違わない急峻な細道を
運転手に手繰られてカーブを次々に切り捨ててゆく様に改めて驚かされた。

しらび平駅からぎりぎり始発便に滑り込むことができた。
1000m弱もの標高差を稼ぐゴンドラからの景色は、どんどん大変なことに。

なんと美しいのだろう

南アルプスの山稜から富士山がひょっこり顔を出し、乗客がどよめく。

標高日本一の千畳敷駅を出れば、そこは千畳敷カール

カールとは圏谷(けんこく)とも呼ばれる氷河によって浸食された地形。
夏場は高山植物の宝庫である千畳敷カールも、冬ともなれば雪崩の巣窟だ。

カールの底部に見える白い筋のような登山道を登り、中央の鞍部を越える。

この立て札からいよいよ本格的な登りが始まるが、勾配は急なものの登山道は整備されていて歩きやすい。

ハァハァ。

なかなかきついよ、これは。
行く先が壁に見えるよ・・・

振り返ると、

素晴らしい景色!

宝剣山荘では、屋根で豪快に布団を干していた。
ここまでで千畳敷駅から40分。予定通りだ。

難関の急勾配は山を越え、ここからはもう少し緩やかなアップダウンが続く。

木曽駒ヶ岳が見えた!

最後のだらだらとした登りが堪えるな。

登頂!

標高2956m!

いい眺めだ。
3000m級の景色は、やっぱり違うね。
頂上までは、千畳敷駅から80分。

頂上直下の斜面には、頂上木曽小屋。

十分に堪能したところで下山するとしよう。
夏山は、午後になるとガスが上がってくる。

日帰りで気軽に木曽駒ヶ岳を往復できるこのコースは平日でも凄い人出だ。

満たされた気分でバスセンターまで下山すると、激しい頭痛と吐き気に襲われ

ここで高山病が発症。

手軽な3000m級、恐るべし・・・
とてもではないけれどすぐには行動できないので、回復するまで「こまくさの湯」で寝て過ごす。

2時間たっぷり寝た後、「明治亭」で駒ヶ根名物のソースカツ丼を食べてからの
さらに、帰りは石和温泉の「うまいもん家北海道」で馬刺丼までいただく!

うまい!

2020年現在、うまいもん家北海道は、食いもん屋北甲斐道に改名しています。

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