目的地 ロープウェイ廃駅

休止中だった三峰ロープウェイが廃止され、じき取り壊されるらしいということで
企画されたツーリングのお誘いが掛かり、秩父まで行ってきた。

大輪駅の入口は唐突に現れる

入口を下ってゆくとすぐに荒川を渡る。

階段を登ると見えてくる山麓、大輪駅の雰囲気は寺社仏閣のようだ。

大輪駅は、営業当時の雰囲気をそのままに、山中に佇んでいた。

ゴンドラもそのまま、プラットホームに吊り下がっていた。

定期点検の際、金属疲労による要補修箇所が見付かり
それが発端となって営業休止になってしまった三峰ロープウェイ。

結局、営業再開のための改修には秩父鉄道本体をも逼迫しかねない
多額の費用が掛かることが判明し、そのまま営業が再開することはなかった。

大輪駅を後にして、三峰観光道路を三峰山頂駅へと向かう。
山頂駅は、現役の駐車場とは三峰神社を挟んで逆側に位置しているために
ロープウェイが廃止された今、そこへ至る道も役目を終えて廃道同様になっていた。

ちなみに駅前の公衆電話は、まだ生きていた。

他に誰もいないはずなのに、ふと人の気配を感じ辺りを伺うと
大学生くらいの女の子が一眼レフ片手に駅の周りをうろうろしている。
同じ匂いを感じ取り話し掛けると、取り壊される前に写真を撮りにきたということ。
ひとしきり廃墟話に花が咲いた後、最終バスが迫ってるというので別れを告げた。

メールアドレスを教えたけれど、結局返信は来なかった。
せっかく廃墟仲間が増えたと思ったのに、残念だ。

2006年5月19日 老朽化により営業休止
2007年12月1日 三峰ロープウェイ廃止

三峰ロープウェイ大輪駅、山頂駅、索道は解体されました。
永い間、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとう。

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