東京環状、すなわち国道16号は、首都圏の方にはお馴染みの幹線道路。
国道16号(こくどう16ごう)は、神奈川県横浜市西区を起・終点とし首都圏を環状に結ぶ一般国道である。
Wikipedia「国道16号」より
通称、東京環状。
国道16号は東京近郊を環状に結ぶ数少ない道路であり、神奈川県横浜市、相模原市、東京都八王子市、埼玉県川越市、さいたま市、千葉県柏市、千葉市といった都市を結ぶため日中は交通量が非常に多く、流れの良くない区間が多い。保土ヶ谷バイパスなどでは朝のラッシュ時に全線に渡る渋滞が頻発する。
普段、国道16号と聞けば渋滞が想起され、進んで通りたいとは思わない道の筆頭だが
今回は、敢えてこれを端から端まで走破しようという酔狂じみた計画なのである。
本来、国道16号は、横浜市西区の高島町交差点が起終点のようだが
物理的に道が途切れる海上区間の両端を便宜的に起終点扱いとし、富津市の富津交差点を出発して首都を一周。
東京湾を挟んで向き合う横須賀市の走水交差点までを走り通すことにしたい。
時計周りに周ると、馴染みのない千葉地区に着く頃に日が暮れてしまい何も見えないのと
ホームグラウンドである神奈川に近づいてゆくほうが前向きになれそうなので、反時計周りを選択。
まずは東京湾アクアラインで一気に富津岬まで直行!
五葉松を象った奇抜なデザインの明治百年記念展望台から、これから向かう対岸横須賀の情景に思いを馳せる。
富津交差点に到着。
知ってなければおよそ気づけない、天下の16号の東京湾を隔てたスタート地点だ。
交差点から奥へ向かって、はるばる神奈川まで道は続く。
走り始めてしばらくは、国道16号らしくないのんびりとした雰囲気。
富津交差点では見かけなかったおにぎりを、ようやくここで発見!
おにぎりの場所から少し進むと、さっそくバイパスへと変貌。もう少し旅気分が上がる道ならなぁ。
モチベーションも急降下し、シャッターを切る回数は早くも激減。
富津から順調に見えた車の流れは、千葉市内に入る頃には怪しげに。
昼過ぎに醤油の町、野田市に入境。
立ち並ぶ醤油工場の先にキッコーマン本社。
ここから全国へ向け醤油が出荷されてると思うと、胸が熱くなるめ。
ここ野田市にホワイト餃子なるご当地グルメがあることを嗅ぎつけた我々は
その正体を確かめるべくホワイト餃子野田本店へと向かったのだが、営業時間が終わっており玉砕。
ならば、と言うことで向かったのがココ。
業界人の間で「西の美富士、東のやよい」と称される聖地、やよい食堂だ。
ところが、こちらも昼のオーダーストップ時間を過ぎており玉砕。
ちょうど店から出てきた若い2人組に「どうでした?」と聞くと
・・・やばいです。
なるほど、やよいだけにやばいか。
カレーを食べたのだなと一目瞭然でわかる彼は、口のまわりを黄色に染めながらそう証言してくれた。
どうやら、聖地巡礼は軽い気持ちではできそうにない。
ほら、もう川越まで来ちゃったよ。
まーた渋滞し始めた。今回の渋滞は三井アウトレットパーク入間が原因。
もう見える先にはゴールしかない。
ゴールを邪魔する渋滞だけは絶対に許さない!
ようやく瑞穂町に入った。
両側を米軍横田基地に挟まれ米軍相手の店が並ぶ光景は、横須賀に似た雰囲気。
あちらは海軍で、こちらは空軍だ。
にしても、もうグッタリだ。
早く帰りたい。
中央本線、通過します。
御殿峠を越えればようやく神奈川県だ。
ちなみに、御殿峠は国道16号最高地点とのこと。
もちろんバイパスは一切使わず、すべて下道に徹すのがセオリーだ。
やっと先が見えてきた相模原、ここで補給。
とんかつ赤城。
ここも一部で有名な店なので寄ってみたかった。
うーん、幸せだ。ポークソテーもやたらと美味しそうだったな。
これでもう少しだけ頑張れそうだ。
雨煙にけぶるみなとみらいを通過し、曙町も通過。
いよいよラストスパート、三浦半島入りだ。
この先を曲がれば・・・
到着!
驚くほど感慨がない。
徐々に自宅に近くなるという救いだけでも残して置いてよかった。
逆回りだったら心が折れてたよ。
コメント