台湾ノスタルジア 九份篇

親切にして貰ったタクシーのおじさんには、九份の舊道口まで送って貰い、別れた。

九份は以前にも増して混んでいるように見えた。
俗化されていってしまえばそれまでだけど、好きなんだよな。

限定の九份タンブラーで有名なスターバックス九份店が潰れていた。
こんなところにもという立地で新鮮だったのに残念だ。

瑞芳からずいぶんと登ってきたのがわかる。
今日は、向こうの海まですっきりと見渡せた。

セブンイレブンの脇から舊道へ入ると
穴倉のような薄暗い路地の両脇に、無数の店が立ち並ぶ。

出店が並ぶ日本でいう縁日みたいな感じなんだね。
魚の白身の団子スープや、芋で作った皮の中に具が入ったまんじゅうなど
散策がてらつまめる小吃が安く売られている。しかも一年中。

九份に限らず、台湾には町中にこういう店がひしめいていて街歩きが楽しいけれど
日本だと、コンビニとかファミレスばかりが台頭してしまって味気がない。

賑わっている通りから少し離れると
暮らす人々の生活の香りを感じ取ることができる。

九份の町は山肌に寄り添うように形成されている。
中に入ると面影は少ないけど、遠望すると金鉱町だった頃の名残を感じる。

そして日没。
前回は見ることのできなかった九份の夜がまもなくやってくる。

薄暮の豎崎路。

豎崎路を下から見上げる。

東洋ならではの、この妖艶さ。

日本ではないのだけど、この光景にはほっとするものがある。

小洒落たレストランや、若者向けの店などもある。

そしてやっぱり阿妹茶楼(あめおちゃ)。
絵になるなぁ。

夕暮れの九份を歩いていると現実と虚構の狭間にいるような気分に。
さながら夢遊散策だ。

帰りは前回同様バスで基隆へ。
廟口夜市は一応寄ったけど、疲れてて素通り。
次回は基隆に一日費やしたい。

最高に楽しい台湾ひとり旅でした。

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