翌朝は、朝食までしばらく時間があったので、宿のまわりを軽く散歩する。


近くにある昔ばなしの里で朝市をやっているらしい。せっかくなので足を運んでみた。
想像より遥かにこじんまりとした朝市だったけれど、これはこれで悪くはない。

いたる所に朴の木があり、大きな朴の葉が落ちている。
この地方独特の朴葉焼きが生まれたのも納得がゆく気がする。

福地温泉を後にし、高山を通り過ぎ、そのまま目的地のひとつ、飛弾せせらぎ街道へ。
最近有名になってきているみたいだけれど、ここは紅葉の隠れた名スポット。
残念なことに、雨が降っているせいか煙って今ひとつ鮮やかではない。

郡上八幡では、そばの平甚で昼食。
慈恩禅寺荎草園は、少し葉が色付いていた。もうしばらくすると、素晴らしくなるだろう。

郡上八幡を訪れるたびに撮影する、定点スポット化している八百屋赤堀。
春夏秋冬、それぞれ違った顔を見せる。毎回、定点観測してしまっている(笑)
夜は、なんとなく仲通りにふらりと出掛け、通り沿いの喫茶店に入った。
八幡の町には喫茶店が多い。八幡に限らず、この地方の町には喫茶店が多いと思う。
調べてみると、どうも岐阜県や愛知県は喫茶店がとても多いらしい。
それだけに競争も激しいようで、差別化を図るべくコーヒーに+αが付くのが当然のようだ。
この喫茶店も例外でなく、柿ピーが付いてきた。朝はこれがモーニングになるらしい。
毎回、郡上洞泉寺ユースホステルを利用していたけれど、今回はちょっと贅沢だ。
城下町プラザ横にある吉田屋の中庭を望む部屋に宿を取った。



翌日は、朝のうちに土産や買い物を済ませ、早々に八幡を後にする。

昨日の寒雨と夜の冷え込みで、紅葉はいっそう進んだみたいだ。
せせらぎ街道の紅葉は最高潮。
特に西ウレ峠周辺は、燃えるような紅に染まっていた。

山吹、黄朽葉、櫨染、紅緋・・・。
色とりどりに彩られた木々はまるで錦を纏ったようだ。

露出補正しかしていないのに目に痛いほどの鮮やかさ。

今年もまた、素晴らしい紅葉に出逢うことができた。
コメント