千葉って意外に奥深い 後篇

鹿島臨海工業地帯を抜けると、田園地帯を抜け、利根川を渡った。
成田線と併走する国道356号線を、次の目的地、佐原へと向かう。

はじめての町に訪れる時は、ネットや地図を使いある程度下調べをするのだけれど
同時に頭の中で、大体こういう町なんだろう、と自分なりのイメージを膨らませてくる。
それが当たる場合もあれば、裏切られる場合もあるのだが
今回の佐原では想像以上に雰囲気があり、こういう感じなのねと、よい意味で裏切られた

蕎麦に昆布を練り込んだ黒切り蕎麦で有名な小堀屋本店に入る。
天ぷらそばが好きなので、黒切り蕎麦には諦めてもらう。
キリッした濃い目のつゆがおいしく、何より店構えが素晴らしい。

水郷の町佐原の顔、小野川に沿って風情ある町並が続くメインストリート。
突然水の音が聞こえ振り向くと、ジャージャー橋から水が流れ落ちる音だった。
佐原は伊能忠敬ゆかりの町で、古い町並み沿いに旧宅や記念館が公開されている。

佐原の町をぶらぶらし、正上いかだ焼本舗で名物のすずめ焼きと一口最中を土産に買った。
すずめ焼きは、佐原で捕れる川えびや小魚を佃煮にし串に刺したここの名物だ。
土産を買い終わると、すずめ焼きを食べてってとお茶まで出してくれた。
佃煮ってこんなに旨かったっけ?と思うほど、どれも香ばしくて美味しかった。

江戸時代の商家をカフェとして再生したカフェしえと。行きたいと思っていた店だ。
場所を確認してなかったので探すのが大変だった。
落ち着いた店内でティータイム。少し高めの値段も、このひと時を思えば納得だ。

美味しいコーヒーとレアチーズケーキを食べ、ひとしきりまったりとした後は
こだわりを感じさせる中庭を散策した。
和のおしゃれを追求したような店だった。

2020年現在、カフェしえとは閉店してしまっているようです。

町を散策した後は、時代錯誤しそうな雰囲気漂う銭湯「金平浴場」でさっぱりする。
湯から上がると既に日が傾いていた。
火照った体に風が気持ちいい。

ほんと、ツーリングはたまらない。

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