錆色アーキテクチュア

団体客向けに特化しすぎ、需要の変化に対応し切れず
旅館の廃業が続く斜陽の温泉街へ。

なかんずく斜陽化の甚だしいこの界隈には営業中の旅館がほとんど残っていない。

廃墟では人がいる気配が最も怖い

未だに消費自粛ムードが払拭されない平日の昼間だとはいえ
観光客の姿がほとんど見られない現況が、先行きの暗さを感じさせる。

時に息を飲むような退廃美を見せる廃墟。

軍艦島のような近代化遺産は、次世代に伝えるため遺すことに意義があるが・・・

廃れた旅館が一切の整理をされないままに遺されているのは
観光ルネサンスをぶち上げ、生業の復興を目指すこの町にとって好ましくはない。

いろいろな問題が複雑に絡み合っているかもしれないけれど
復興の第一歩は、まず負の遺産である廃墟を撤去し失われた景観を取り戻すことからだろうな。

自然と調和し温泉情緒に溢れた居心地のよい温泉街になれば
きっとまた何度でも来たいと思えるに違いない。

この温泉街にも、はやく活気が戻ってきて欲しい。

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